このような症状の御相談の方々は、まず、毎日の排便の状況がどのようであるか、振り返っていただいています。

1. 便がまったく出ない日が3～4日あって、その後、下痢になる。下痢は1日で落ち着き、スッキリとするけれど、また、排便が3～4日ない、という状態を繰り返すという方がいます。
2. 毎日、便が出づらくて、硬い便である。平日は、便が出ず、休みの日に排便がようやくある状態である。
3. 毎日、起床時から家を出発するまで、下痢が何度かある。仕事に出ても午前中はトイレに行くようで、気になる。

いずれも場合も、若い方々で、このような症状を訴える場合「過敏性大腸炎」が最も考えられます。①は便秘と下痢を繰り返すタイプ、②は、便秘型、③は下痢型です。

悪い病気ではないのですが、症状のある患者さんにとっては、深刻です。症状を改善するために、状態にあったお薬を使うことをお勧めしています。患者さんの状態によって薬を使い分けています。

年代を問わず、このような御相談を受けることが多くありますが、一度は大腸の内視鏡検査を行っていただくことをお勧めしています。