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食塩摂取量は1日10gでも多いのです
高血圧治療のポイントはやはり塩分制限です。
塩分をとりすぎるとナトリウムの血中濃度が上昇し、それを薄めるために血液中の水分が増えて血圧が上がります。
2010年の厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では高血圧予防のために男性9g未満、女性7.5g未満にすることを推奨しています。2008年の統計では日本人の食塩摂取量は男性で11.9g、女性で10.1gとまだまだ多いという状況です。
特に健診で血圧が高めであるといわれた方は、まず、食生活から食塩摂取量を見直す必要がありそうです。
(1)食材を買う時
塩分の少ないものを選びましょう。
食塩(g)=ナトリウム(mg)×2.5÷1000
が目安となります。
(2)料理の際に
約1gの塩分=しょうゆ:小さじ1杯、みそ大さじ1/2杯
が目安になります。意外に塩分は増えていってしまいますので、スパイス・だし・ハーブなどの香草を有効に使うこと、そしてカリウムは塩分を排出する作用もありますので野菜の摂取が非常に大事です。
(3)外食のときに
めん類のスープは残しましょう。濃い味付けの丼ものより和定食がお勧めです。
(4)ご飯を食べるときに
しょうゆや塩を意識的に減らしましょう。また、薬味を使って調味料を減らしましょう。