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高コレステロール血症の管理について、最近の考え方について教えてください

以前は、総コレステロールを下げることを主眼に置かれていました。すなわち、コレステロール値以外に異常のない場合は、220以下に下げましょう、高血圧症や心疾患や糖尿病や脳卒中のある方に対しては、180以下まで下げましょう、と言われていた時期がありました。しかし最近は、大きく考え方が改訂されました。

(1)LDLコレステロールをできるだけ下げる

俗に悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロールは血管の壁に付着し、血管の壁に炎症を起こして硬くなり、内腔を狭くし、さらにヒビ割れてその塊が細い血管に詰まり、心筋梗塞や脳梗塞などを起こすとになります。したがって、高血圧症や心疾患や糖尿病や脳卒中のある方に対しては、LDLコレステロールを80以下に下げようと言われています。

(2)LDLコレステロールとHDLコレステロールの比が重要です

血管の壁に付着し、血管の壁に炎症を起こして硬くなるLDLコレステロールを剥ぎ取る働きをするのがHDLコレステロールです。最近はLDLコレステロールとHDLコレステロールの比が重要であると考えられています。例えば、何も基礎疾患のない患者さんにはLDL/HDLが2.0以下であることが動脈硬化を促進しない数値とされています。また、高血圧症や心疾患や糖尿病や脳卒中のある方に対してはLDL/HDLが1.5以下が望ましいと考えられています。