演題9 「終わりのない発熱患者対応 --- 小さなクリニックの挑戦」
杉並区医師会学術研究発表会(2025年2月15日)
あべ内科消化器科クリニック 安部幸一
当院は、2023年2月に発熱対応医療機関として東京都に登録した。
【当院の第1期】2023年2月から2023年12月
【方法】午前診療の最後の1時間、午後診療の最初の1時間において15分刻みで合計8名の予約枠を設定した。【結果】予約無しの一般診療の患者が発熱外来患者の時間帯に入り込むなど、段々と不都合が生じ、最終的にこの設定を撤廃した。
【当院の第2期】2024年1月から現在まで
【方法】一般診療の再診は「予約制」とし、出来るだけその日時に来院していただくようにした。区の特定健診は、9時・10時・11時の1日3件の予約とし、そこに一般診療の予約患者と重ならないように20分刻みで予約の発熱患者を入れた。非流行期は機能したが、流行期には連絡なしの来院者に翻弄され、うまくいかなかった。電話対応のために臨時職員を外注したが、機能しなかった。
【総括】職員の団結力で何とか持ちこたえてはいるが、混乱回避のため、受診予約するなどの受診する側のモラルが強く求められる。
【今後の展望】医師会や区の行政区分を越えて、地域で発熱外来を輪番制にすることや、公的な発熱外来を臨時で設置することなど、一般診療を壊さない方策が強く望まれる。

