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禁煙外来(治療)

当院での禁煙外来(治療)について

2021年7月から禁煙補助薬の出荷が中止になったため、禁煙治療を中止しています。
喫煙のデメリットは肺がんの危険因子の第一であるだけでなく、動脈硬化の促進、インスリン抵抗性を高め(インスリンが効きにくくなる)など、メタボの原因となったり、歩くと息切れがおきたり咳が多くなったり、味覚や嗅覚の低下や歯周病の原因になったり、と良いことは何一つありません。それにもかかわらずタバコをやめられない方が多いのはいくつか理由があるのです。タバコに含まれるニコチンには快感をおこすドーパミン、覚醒作用のあるノルエピネフリン、抗不安作用のあるセロトニンなど、脳内の多くの神経伝達物質の分泌を高める作用がありますが、喫煙を繰り返していると、そういった神経伝達物質を分泌する能力が次第に低下していきます。その結果、ニコチンなしでは神経伝達機能を保つことができなくなり、イライラ感や集中力の低下や気分の落ち込みといった神経症状が現れるようになります。この神経症状はタバコを吸うことで一時的になくなるため、タバコを吸うことで、発生したストレスが一時的に解消されたように感じるのです

当院ではタバコをやめられないと悩んでいる患者さんにその原因を一緒に考えて分析し、タバコをやめようとする「やる気」を高めて維持できるようにアドバイスをしています。まず、目標をもっていただくこと、そしてそれを維持できるように「孤独な禁煙マラソン」にならないように医師と相談しながら一緒に禁煙治療を行うことを目標にしています。

(1)なぜ止めたいのかという気持ちを確認します

咳が多いなどの体の不調がある、とか、結婚を機にやめたい、とか、子供が生まれたのでやめたい、とか、誕生日を機にやめたい、とか、家族が禁煙するので一緒にとか、理由は様々でしょうが、最初の気持ちが大事なのです。その気持ちを大事にして、「禁煙宣言書」に決意表明をしていただきます。ご本人の気持ちが大事だからです

(2)禁煙補助薬の使い方についてご説明し、お薬を投薬いたします

ニコチン補充療法とニコチン受容体拮抗薬の2種類がありますが、患者さんの状況をみて、より適した薬を使わせていただくようにいたします。

(3)禁煙日誌を書いていただきます。

書いていただいて、実際にどのような状況であるか、御自分で記録をつけながら生活管理をしていただくことと、当院ではその記録を見ながら面談し、状況の判断とこれからのことをアドバイスさせていただきます。

薬が強いようであれば減量し、薬の副作用が出ないような治療を行ってまいります。

(4)保険診療による治療期間は12週間です。

この12週間で禁煙できるように一緒に行動してまいります。

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