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尿の検査で腎機能を守りましょう!
今、日本の中では腎臓の機能が著しく低下し人工透析が必要になる患者さんが増加しています。腎機能の低下を防ぐには健康診断の尿検査で早いうちに異常に気付き、予防に取り組むことが大事です。
生活習慣病の増加を背景にして糖尿病の合併症である「糖尿病性腎症」と高血圧が原因の「腎硬化症」に伴う透析患者は右肩上がりに増加しています。
現在では個別に呼ばれていた腎臓病を「慢性腎臓病(CKD)」と総称して呼ぶようになりました。「慢性腎臓病」とは原因となった病気と関係なく、腎機能の低下が慢性的に続いた状態を指します。
慢性腎臓病は進行すると透析療法が必要となるだけではなく、心筋梗塞の危険度が健常人の約2倍であることや脳梗塞も健常人の約1.2倍であることがわかってまいりました。
慢性腎臓病の早期発見には、健康診断で広く行われている尿検査、とくに尿たんぱくの検査が重要です。慢性腎臓病はかなり進行しないと自覚症状はあらわれませんから、ぜひ健診結果を今一度、ご確認してみてください。