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再び「禁煙のすすめ」
(1)タバコはストレス解消になるのでしょうか?
結論は、ストレス解消になりません。タバコに含まれるニコチンには快感をおこすドーパミン、覚醒作用のあるノルエピネフリン、抗不安作用のあるセロトニンなど、脳内の多くの神経伝達物質の分泌を高める作用がありますが、喫煙を繰り返していると、そういった神経伝達物質を分泌する能力が次第に低下していきます。その結果、ニコチンなしでは神経伝達機能を保つことができなくなり、イライラ感や集中力の低下や気分の落ち込みといった神経症状が現れるようになります。この神経症状はタバコを吸うことで一時的になくなるため、タバコを吸うことで、発生したストレスが一時的に解消されたように感じるのです。
(2)禁煙して何かメリットがあるのでしょうか?
病気の予防だけでなく、食事がおいしくなります。味覚や嗅覚が驚くほど改善し、食べ物がおいしくなります。また、タバコを吸うことで破壊されていたビタミンCが破壊されなくなるため、血管や皮膚が若返ります。また、口臭や衣服に付いたニオイもなくなり、周囲の方々からありがたがれます。さらに、喫煙者が歯周病になる確率はタバコを吸わない人の2倍といわれています。口腔の健康にも良いといえましょう。