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便潜血反応陽性

健診や人間ドックで行われる便潜血検査ですが、消化管のごく微量の出血を感知する検査です。しかし、口腔内出血や肛門の痔核などの出血でも陽性となるため、食べ物の通り道の病気のスクリーニングととらえた方が良いと思います。

便潜血反応が陽性となりうる疾患は

  1. 大腸がん
  2. 大腸ポリープ
  3. 大腸粘膜の炎症性の疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎など)
  4. 大腸粘膜の虚血性の疾患(虚血性大腸炎)
  5. 大腸憩室
  6. 肛門部の病変(痔核、肛門脱など)

そのようなわけで、「便潜血反応陽性」という結果が出た場合は、大腸の検査はもちろんのことですが、胃の検査も行ってください。

何も異常がない場合はそれでよいのです。時々、大腸ポリープや大腸がんが見つかることもあります。また、胃がんがみつかったりするケースもあります。

痛くも痒くもない便の検査は、病気のスクリーニングの検査であり、さらに次の段階に進ための検査です。病気の早期発見という観点から、是非、積極的に検査を受けていただきたいと思います。

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