胃が重い
食事には関係なく「胃が重い」と訴える患者さんがいらっしゃいます。
何らかの原因で、胃の蠕動運動が弱くなっていると、食べた物の消化が悪く、胃もたれ感が生じます。
よくあるのが、動物性の脂肪の多い食事をしたときや、刺激の多い料理を食べた活用アルコールを飲んだ後で、このような症状の訴えをきくことが多いです。
また、ある種のサプリメントなどもこのような症状を訴えることがあります。サプリメントは健康食品だから安全である、という認識は捨てましょう。
そのようなわけで、腹部の触診のみならず、御本人がどのような生活の状況であるか、よくお伺いするようにしています。
症状を改善するために、胃酸分泌阻害薬や蠕動運動の改善剤は比較的有効です。日々の生活がありますので、症状を改善することは大事です。
また、胃に悪性腫瘍などがあっても「胃が重い」という症状が出ますので、悪性疾患を除外する意味でも、一度は胃内視鏡検査を行いたいものです。