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演題2「GLP-1製剤が奏効した合併症をもつ糖尿病患者の1例」

杉並区医師会学術研究発表会(2017年2月25日)
あべ内科消化器科クリニック 安部 幸一

はじめに

かかりつけ医では専門病院に行きたがらない患者をやむなく診なければならないケースが時として存在する。今回GLP-1製剤が奏効した合併症をもつ糖尿病患者の1例を経験したので、ここに報告する。

症例

42歳男性。2014年4月の職場健診でFBS165mg/dl、HbA1c 10.5%を指摘され、同年10月に当院受診。身長178cm、体重91kg、1日2食で食事時間は不定。精査にnて2型糖尿病であったため、食事療法の上で、SU剤・DPP-Ⅳ阻害剤で治療を開始した。血糖コントロールは4ヶ月後にHbA1c 8%台で一時的に改善したが、約1年後に眼底出血を認めた。治療を大幅に変更する必要性があり、食事療法の重要性の確認と、GLP-1製剤の注射を決断し、併せてメトホルミン・α-GI製剤を使用した。その後は、食後血糖も改善し、半年後にはHbA1c 6%台で、眼底病変の進行は抑えられている。

結語

食後高血糖で難渋するケースにはGLP-1製剤が有効である場合があると考えられた

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